こんにちは。
tillata(ちらた)です。
来てくださりありがとうございます!
万年筆インクでカリグラフィーを描いています
みなさんは、「万年筆インク」をご存じでしょうか?
言葉通り、万年筆に入れる用のインクです。
万年筆って、万年ずっと使えるペンのことで、自分で好きなインクを入れて使います。
インクが終わっても新しいインクを入れ使い続けられるので万年筆なのです。
で、その万年筆に入れるインクというのが万年筆インク。
これが普通のペンに入っているインクとはちょっと違っていましてね。
カリグラフィーと組み合わせるとめっちゃいいんですよ。
のです。
Contents
自然に出る、インクの濃淡が美しい
▲エルバンさんの「ビルマの琥珀」という色1色で描いたもの。
(スピードボールC-2というつけペンで描いています)
美しい琥珀色が盛りだくさんですよね。
黄色、黄土色、茶系? いろんな色がたった1色で出せます。
ここを薄くしたいから、濃くしたいからという意思に関係なく、描けば勝手に生まれます。
ただペンを走らせるだけで、インクの濃い部分、薄い部分が出来上がるのです。
「ビルマの琥珀」というインクに限らず、万年筆インクは全部インクの濃淡が生まれます。
「わたし不器用なの」という方もどうぞご安心を。
「こんなわたしにでも、こんな綺麗に描けるんだ」と驚き、描くのが楽しくなります。
(※わたし……tillataの場合がそう)
それが万年筆インクです。
▲ちょっと垂らしちゃった&落としちゃったという場合も濃淡が綺麗。
なんか、不思議とアートになるんですよねえ。
ビルマの琥珀、めっちゃ美しくないですか?
ビルマの琥珀の瓶も一緒に。
ビルマの琥珀に限らずですが、万年筆インクは本当に美しいのです。
▲こちらもビルマの琥珀1色で描いています。
濃淡が美しいですね(これで何回目)。
ペン1本、インク1色があれば、一回描くだけでこのように美しい濃淡が生まれます。
▲青インクは薄い青、濃い青が出て、これまた美しい濃淡が。
▲コーヒーの色も1色だとこんな感じで美味しそう。
たった1単語でも美しい作品になります。
▲こちらは「SABA」というラメ入りインク。
魚の鯖(サバ)をイメージしたインクです。
ラメだときらきら光る分、さらに美しさが増します。
グラデーションや組み合わせも美しい
ここからは、2色以上を使った万年筆インク×カリグラフィー。
抹茶ティラミス
▲「若鶯(黄緑)」「相楽園ティーグリーン(緑)」というインク2色で描いた作品。
インクの薄い部分と濃い部分2色で描いていますが、よく見ると各色の濃淡がでているので、同系色のグラデーションもまた映えます。
青のグラデーション
▲同系色2色を使ったグラデーションの青バージョン。
水色と青を使うことでさらに深みが増します。
【ビルマの琥珀×土筆】プリン
▲こちらはプリン色に仕上げたもの。
カスタード色&カラメル色の2色を使いました。
さらに白のハイライトをいれることでプリンのツヤも再現。
めっちゃおいしそうに仕上がりました。
【ビルマの琥珀×祇園の石畳】ミルフィーユ
▲こちらも1色使い。「ミルフィーユ」と描いた一部。
ミルフィーユの生地とちょっと焦げた記事の部分を。
シンプルに美しく。
▲スペルミスすみません^^;
マドレーヌ
▲「マドレーヌ」の一部。
黄色+茶色は焼き菓子やケーキの王道で美しく美味しそうな配色。
【ビルマの琥珀×ココアブラウン】アップルパイ
▲「アップルパイ」
こういう配色もいいかもと、文字と装飾で色を分けたもの。
マカロン
▲「チョコレートマカロン」
同系色2色で、装飾と文字で分けています。
シフォンケーキ
▲「シフォンケーキ」の一部
黄色系×ピンク系だとこんな感じです。
濃淡も混色もグラデーションも綺麗です。
ブルーベリームース
▲「ブルーベリームース」
こちらは3色。
薄ピンク+紫+緑 です。
ブルーベリーはつる植物じゃなくて木ですが、なんとなくつるで描いてしまった作品。これはこれで綺麗。
万年筆インクでの塗りつぶし系
塗りつぶしは1色ですが、これもまたインクの濃淡が出て好きなんですよね。
万年筆インクイラスト+カリグラフィーというのも綺麗です。
多色使い
▲たくさんの色を使って仕上げたカリグラフィー作品(本の表紙)。
茶色でもカラフルに美しくもなるのですよ~。
▲カリグラフィーでなくても、塗り絵するだけでも美しいです。
万年筆インクの注意点
良い所だけでなく、注意点もまとめておきますね。
・コスパが高い。
1色2000円も普通。
お値段が高いです。絵の具の方が安いです。
※ただし、超絶美しい(と個人的に思う)のが万年筆インク。
・インクには消費期限がある(開封後3年といわれています)
・インク瓶からインクが減ると、水分の蒸発量が増え若干色味が変わってくることも。
・染料インク(水性)の場合、水で作品が濡れるとインクが溶ける。(顔料インクなら大丈夫)
・染料インクは耐光性がない。
光に当てるとインクが薄くなってきますので、作品を保管する場合は暗所で。
(顔料インクは少しだけ退色します)
・染料インクは紙に滲みやすい。
※万年筆用の紙を使えば大丈夫。
※顔料インクなら滲みにくいです。
・乾くのが遅いので、半乾きのまま作品に触れると台無しになってしまうことも。
・インクをつけすぎるとペン先からインクが垂れ、紙が汚れる。
・ふたを開けたままのインク瓶を、倒したり落としてしまうの注意。
こぼしたら最後です。
・インク沼にハマると抜け出せなくなる
(※インクの色は無限なのでたくさん散財します)
まとめ
ということで、
「万年筆インクとカリグラフィーの組み合わせは美しい」
というお話でした。
散財さえしなければ怖くない。
まだ知らないよという方は、是非試してみてください。
美しいのでカリグラフィーの練習も楽しくなりますよ。