同人活動

【同人活動】同人誌は儲かる? 【同人誌にかかる費用】

こんにちは。tillata(ちらた)です。

来てくださりありがとうございます!

わたしは普段、会社員で働きながら趣味でカリグラフィー(英語の書道)をしています。

コロナになる前はコミティア(オリジナルオンリーの同人イベント)やデザインフェスタ(アートイベント)に出展していました。

今はコロナでイベントに出ることもなく、同人誌も書くことなく……な生活をしていますが、それではいけないと思いブログに同人誌のことを記録しておくことにしました。

これはその一部です。

さて。

突然ですが、
あなたは同人誌を作りたいと思ったことはありませんか?

同人誌とは、いわゆる自費出版の本です。
同人誌の世界ですと「薄い本」と称されることもあります。
(本屋さんの本と比べると、本当に薄い本です。数ミリですよ、数ミリ)

同人誌の中身は、自分で好きな絵や漫画、小説、体験記などを書き綴ったもの。

既存のキャラクターやオリジナルのイラスト、漫画、小説など、自分の好きを自分の好きな形でまとめ、自分の好きだけを詰め込んだ本です。

同人誌といえば漫画が印象的ですが、食べ物やお店の紹介、旅行など体験の記録などもあり、本ならば中身はなんでもありです。

同人誌展示即売会イベントのコミケに行って、コミティアに行って。もしくはTwitterなどを見て。作家さんやそれを買う人たちが楽しむ様子を見て、自分も自分の薄い本を出してみたいと思ったことはありませんか?

わたしはあります。

そして実際に作り、イベントで販売もしてみました。

この記事では、

・同人誌を出したいのだけど、いくらかかるの?

・原価は?

・それって儲かるの?

・イベントに出るとして、どのくらいのお金がかかるの?

といった疑問をお持ちの方向けに書きました。

この記事では、考え方の1例をご紹介します。
わたし個人の1例ではありますが、こんな感じなんだというものを簡単に感じ取っていただければと思います。

同人誌は儲かる?

結論から申し上げますと、(わたしの場合)儲かりません
コミケの出展サークルの半分以上は赤字という声も聞きますしね。

もちろん、黒字の方もたくさんいらっしゃいます。

それではここで、コミティアという、オリジナルオンリーの同人イベントの場合を見てみましょう。
(わたしはコミケの出展経験なし。コミティアなら参加したことがありますので、それを例に取ってみます。)

▲上記は、コミティア130(2019年11月24日(日)開催)でのサークルアンケート結果。

みんなはどのくらいの本を売ったのか

を少し見ることができます。

【あなたのサークルの販売冊数は?】


・平均値……約42冊

・中央値……約20冊

※アンケート回収率20.7%

平均値ではなく中央値を見ます。

20冊です。

つまりイベント販売冊数は、だいたい20冊が一般的

20冊くらいが普通なんだ。

普通ってことは、初めてだとそれ以下でもそれが普通だよね。

という感じです。

よく見ますと100冊以上売られているサークルの方も、たくさんおられますね。

販売時間は11時~16時の5時間。
撤収を早めに行うサークルもありますので、実際は4時間~4時間半が販売時間なのかなあと思います。
(撤収早めなのは、帰りの交通機関事情が多いかと)

【コミティア出展】サークル参加レポ:コミティア130に出展しました【11月24日(日)】コミティアにサークル参加したときのレポです。ご参考にもどうぞ。...

【経費】同人誌販売イベント(コミティア)の参加に必要なお金【原価】

こちらでは、ざっくりと計算した、

経費の合計:5万7460円

の内訳の説明をします。

少なくともこれだけかかりますよーという、最初にかかるお金です。

まずは、地方住みのわたしが初めて、コミティア(東京ビッグサイト)に参加し、そのあと自家通販(BOOTHなどで)すると仮定した場合です。

初めて。というのがまず失費のかかる部分。

キャリーケースや什器などの準備費用も含まれますからね。

・参加費(出展費用)
6400円(1スペース=会議机半分+イス1脚)

・交通費(車のガソリン代+当日往復の高速バス代+都内の電車代)
1万円


・「ティアズマガジン」(コミティアのオフィシャルガイドブック)
⇒1000円
(購入必須ではありませんが、自分のサークルカットが載っていたり、今回のイベント、次回のイベント、前回のイベント、印刷会社など、情報盛りだくさん。買うべし)

・食費
3000円(1000円×3食を仮定)

同人誌の印刷代(一番安い紙でA5フルカラー16p)
⇒50部だと約
1万3800円(1冊約276円)
100部だと
2万2300円(1冊約230円)

・名刺(両面印刷で一番安い紙)
⇒100部だと約2160円(1枚21円)
⇒200部だと約3960円(1枚約20円)

・出展時の準備費用
敷布/値札/電卓/小銭やお札を入れるもの/什器(作品を展示するためのもの。かごや棚なワイヤーネットなど)
⇒約2000円(たぶんもっとかかる)

キャリーケース(機内持ち込みサイズ)
8000円


・会場への宅配代往復(本が完売すれば片道でOK)
⇒約1300円×2=2600円(テキトウに計算しています。
段ボールの大きさによってはもう少し安いです)

・原稿を書くための画材代/紙代/資料代
カリグラフィーだとこれめっちゃかかります。
万年筆のインク代とかヤバいです。
1色2000円とかもありますし。
ヤバいのでプライスレスにしておきます。

ということで、

経費の合計:5万7460円


(実際はこんなに安くはありません。画材入っていないですしね。あくまで1例。本当はもっと安くできる部分もあります。
あと、本にはお金をかけたいと思うじゃないですか。
いい本を作りたいので紙にも印刷にもこだわりたいと思うじゃないですか。カリグラフィーならなおさら、本の質はよくありたいと思います。それが同人誌というもの。。)

その他諸経費で、パソコン代/ソフト代(Photoshop(フォトショップ)など)/プリンター代/コピー用紙代がかかったりしますが目をつむります。

わたしの場合、前日入りしてホテルに1泊がない分負担は少ない方でしょうか。
ホテルに1泊や飛行機、新幹線はとても厳しい気がします。

あと、イベント後に誰かと食べに行く場合はそのお金も必要になります。

2回目からはキャリーケース代は不要になりますが、什器がもう少し欲しいとかいろいろ出てきます。
もちろん、新しい画材や資料を増やしたりもしますので、そこにもまたお金がかかってきます。

永遠とお金はかかりますね(*´ω`*)

その中で無料配布(フリーペーパーやポストカード)があるとさらに経費はかかります。
(出す作家さんはネ申!)

【イベント収入】イベントで入ってくるお金【利益】

本を販売したときの利益の話です。

新刊1冊500円とか、イベントに出展されるお品書きでありますよね。

サークル参加側からみれば、いくらで売れば黒字になるの? という話になります。

経費の合計:5万7460円

●同人誌1冊500円で売った場合
⇒500円×20冊=1万円
⇒500円×40冊=2万円
⇒500円×60冊=3万円
⇒500円×80冊=4万円
⇒500円×100冊=5万円(完売した場合)

●同人誌1冊600円で売った場合
⇒600円×20冊=1万2000円
⇒600円×40冊=2万4000円
⇒600円×60冊=3万6000円
⇒600円×80冊=4万8000円
⇒600円×90冊=5万4000円
⇒600円×100=6万円

●同人誌1冊700円で売った場合
⇒700円×20冊=1万4000円
⇒700円×50冊=3万5000円
⇒700円×80冊=5万6000円
⇒700円×90冊=6万3000円
⇒700円×100冊=7万円

●同人誌1冊800円で売った場合
⇒800円×20冊=1万6000円
⇒800円×70冊=5万6000円
⇒800円×80冊=6万4000円

つまり、
A5/フルカラー16P/一番安い紙の場合、

100冊刷って600円以上で売るのが必須になりますね。

500円で売ったら赤字確定です。

ここで思い出してください。

コミティアでの販売冊数の中央値は20冊です。

コミティアの販売時間は5時間。
つまり100冊売るということは、3分に1人お客さんが1冊買ってくれるという状態です。

絶え間なくくるみたいな感じですよね。
初めての場合、それは非常に厳しいです。

完売しなかった場合は赤字です。

対策としては、本を増やす、グッズを増やすなどの対応が必要です。
1冊では厳しいですね~。

また、手数料がかかりますが通販をするのも一つの手です。

【経費】同人誌の通販にかかる費用【自家通販】

かかる経費は以下。

・梱包代

・通販サイト利用代(販売手数料+振込手数料)

それでは詳しくみてみます。

梱包代

自分で梱包&発送する通販を行う場合、以下のものが必要になります。

・発送用の封筒(A4/100枚/Amazon価格)
⇒453円

・OPP(透明な袋)代(同人誌を雨などから保護するため)
(A5/100枚/透明テープ付き/Amazon価格)
⇒549円

梱包用テープ
⇒100円

厚紙(同人誌が折れないようになど)
A5/100枚
⇒836円(別途送料)

合計:約2000円(100回分/1回あたり20円の梱包代)
※資材をネット注文した場合の送料は含まれておりません。
※住所の書き損じ、ビニールが破れたなど事故があった場合は無駄になります。

・必要に応じて、プチプチ/厚みを測る定規/重さを測る量り)
・厚紙はなくても良い

【BOOTHの場合】通販サイト利用代(販売手数料+振込手数料)

【BOOTH(ブース)

を例に取ってみます。

おすすめのサイトなのですよ~。

理由は、

・利用者が多い

・手数料は業界最安値(3.6%)

です。

大手ハンドメイドマーケットminne(ミンネ)は販売手数料10%+振込手数料200円。
それと比べますと本当に格安。

【1冊600円で売った場合】
600円-約21円(手数料)=579円(売上)

ということになります。

また、自分の口座に振り込まれる際、200円の手数料がかかります(売上金が5000円以上になれば自動振り込みに)。

600円の本10冊売り上げた場合】
579円(手数料を引いた金額)×10冊=5790円

口座への振込額
⇒5790円-200円(振込手数料)=5590円(自分の手取り)

さて。

ここで逆算してみましょう。

5590円(自分の手取り)÷10冊(販売冊数)=559円

販売額が600円だったものは、自分の手元に入ってきて559円になります。

600円で売っていましたよね?

イベントでは600円で売って、手元に600円入りました。

600円-559円=41円

41円の誤差です(手数料)。

これを同じにするには通販価格は641円が適正ということにもなります。

イベント価格と通販価格が違うよというのは、このためです。

同人誌販売って大変ですね(;・∀・)

黒字対策は、
・単価を上げる

・品数を増やす

ことでしょうか。

品数を増やせば印刷代がさらにかかるわけで。
本当に、応援してくださる方(買ってくださる方)あっての同人作家業なんだなあと身に染みて思いました。

【注意事項】同人誌を出すということ

こんな感じでいろいろ計算してきましたが、ここには1つ、とっても最大級に大事なものが含まれておりません。

原稿料です。

同人誌を出す方の多くが、働きながらの原稿作りになります。

仕事に行く前、帰ってきてから、描く時間は人それぞれですが、ある意味命を削って書くことになります。

・睡眠不足⇒突然死などへの危険性
(本人は書くのが楽しいので全く気にしないことがさらに危険)

・印刷代を気にしての食費制限⇒栄養不足
(気づいていない方が多そう。でも仕方ないよねとも思います)

・友人などと過ごす時間の減少⇒ストレス(精神的苦痛)

・休みたいのに休めない

・遊びたいのに遊べない

・原稿が間に合わず無理をする⇒とにかくストレス

・寝たいのに寝られない

・新刊を落とすわけにはいかない⇒やるしかない

・とにかくストレス

自分が書いててめっちゃ楽しいので同人誌が発行されます。

めっちゃ楽しくなければ、やりたいと思わないわけです。

楽しいから、辛いと思ったことでも頑張れちゃうわけです。
乗り越えられちゃうわけです。

しかし、

どんなに苦労して書いたものだとしても、赤字だと悲しくなりませんか?

心が折れる方もいらっしゃいます。

別にそれでもかまわない。

そう思う方もいらっしゃいます。

苦労してもそれが楽しい人だけが同人作家をやっているのだと、これまた身に染みて思いました。

作家さんが、そして自分が苦しまないために、原稿料は上乗せしないとね。


それにしても地方住みは1冊600円でも辛いぞ~。都内近郊だといいのかな? でも家賃高そう。とか、いろいろ考えてしまいます。

まとめ

ということで、自分のことを振り返りつつブログを書いてみました。

いろいろありますが、イベントってめっちゃ楽しいんですよ。

自分の作品を買ってくれるってとてつもなく感謝に値することで、当たり前ではありません。

買っていただけるって、本当にすごいです。

売れた瞬間のこの嬉しさは、原稿を頑張ったご褒美です(あくまでわたしの場合)。

今後の活動の励みにもなります。

Twitterなどで「買いました」「お迎えしました」なんていう報告をいただければ嬉しさ増し増しです。

わざわざ感想をくださる=本当に気に入っていただけた!

ということでもあると思うのです。

読者の方の支えでわたしは成り立っています。

もちろん、通販を利用してくださる方にも同じく感謝があり、感想をいただけたときはさらに嬉しさ増し増しなのです。

あとは、イベントに行くだけで、たくさんの作家さん&作品と出会うことができます。確実にモチベーションアップにつながりますね。

自分もこんなふうに書きたい、こんなものを作りたい、今度はあれしようこれしようが、溢れ出てくるのです。

イベントパワー凄し。

そんな感じで、これからも作品を作り続けていこうと思っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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