書体

【初めての方向け】カリグラフィーのおすすめ本5選【書体を学ぶ】

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こんにちは。tillata(ちらた)です。

ちょっと前に、

【初めての方向け】おすすめカリグラフィー本5選【著:小田原真喜子】

という記事を書きました。
今日は、1冊で様々な書体が学べる本を5冊紹介します。

・1冊でいろいろ勉強できるカリグラフィーの本はありますか?

・カリグラフィーのおすすめ本はありますか?

・いろいろな書体を勉強したい

・どんな書体があるのか知りたい

など、本選びに迷っている方の手助けになればと思い書きました。

というのも、最初自分でも「こんな記事が読みたかった!」「こんな情報知りたかった!」と思っていたんですよね。

ですから、ちょっと過去の自分が読みたかった目線で書いてみました。

【12書体】『書体ハンドブック 12書体筆順付き』カリグラファーズ・ギルド編 カリグラフィーブックス6

書体のみを扱った19ページの冊子です。

ほぼ書体だけなので個人的には書体辞典。

ページ数が少ない分めくりやすく、書体を確認したいときにすぐにみつけることができます。探す手間を省けるのが地味にありがたかったり。

時間短縮の時短にもなる辞書的な冊子。

【どんな書体が載ってる?】掲載書体(カッコ内は使用ペン先)

・イタリック体(スピードボールC-2)

・ゴシック体(スピードボールC-2)

・カッパープレート体(ハント101)

・ローマンキャピタル体(スピードボールC-2)

・ラスティック体(スピードボールC-2)

・ファウンデーショナル体(スピードボールC-2)

・アイリッシュマジャスキュル体(スピードボールC-2)

・カロリンジャン体(ミッチェル1 1/2)

・アンシャル体(スピードボールC-2)

・ルタンダ体(スピードボールC-2)

・フラクチャー体(ミッチェル1)

・ゴシサイズドイタリック体(ミッチェル1)

基本の3書体の他に9書体。
書き順付きでわかりやすい。

とにかくアルファベットだけ練習したい

という方にもおすすめ。

カードなどの作品見本はなく、本当にただabcd~zのアルファベットのみが載っています。

ワンポイントや、ちょっとした用語の説明、道具の説明付き

【6書体】『トラディショナルカリグラフィー入門』西村弥生 コスミック出版 2014/1/8

西村弥生先生の著書。

前にテレビに出ていたのを拝見してから、「すごいな、この方」と注目し始めた思い出があります。
テレビより前にこの本は出版されており、放映後に改めて本を見て、また「すごい」と思ったんですよね。

トラディショナル=伝統的な。伝統に忠実。昔からの観衆を守るさま。

伝統的なカリグラフィーの入門書。

これもとても美しく、わかりやすく、綺麗でいろいろ網羅されているカリグラフィーの入門書です。

【どんな書体が載っている?】掲載書体

・アンシャル体

・カロリン体

イタリック体

・ゴシック・テクスチューラ体

・ローマン・キャピタル体

・ロンバルディック体

※ゴシック体、カッパープレート体はありませんので注意

小田原先生とはまた違ったお手本で、同じイタリック体でもこんなに雰囲気が変わるんだというくらい違いがあります。

こちらの方がスタイリッシュな雰囲気。
書く方によって文字ってこんなに変わるのかと、衝撃を受けた本でもあります。

文字見本は必見。

めっちゃ綺麗なので見てほしいです。

それ以前は小田原先生の著書しか読んでいなかったもので、「イタリック体とはこの形1つ」と思っていました。ところがそうでもなく、個人で個性が出せるのだと、はっとさせられたんですよね。

日本語の手書き文字にも人それぞれ個性があるように、カリグラフィーにも個性がある。
見ただけで誰が書いたかわかる。

日本のカリグラファーは小田原先生だけだと思っていましたが、全然違いました^^;
西村弥生先生もむちゃくちゃすごいお方。

書体の他に先生の作品も掲載されているんですが、すごく新しい感じの作品なんですよね。現代という感じがしました(じゃあ小田原先生は何かって聞かれたら困るんですけど、小田原先生はわたしの中では先駆者です)。

書き方の説明がすごく丁寧

ここはこう書く。こういうのはダメ。ここの角度は何度。

といった解説が多い本。西村先生の熱意が伝わってくる部分のひとつです。
ここまで詳しい本はないと思います。小田原先生の本も丁寧な解説ついている本もありますが、これは本当にすごいぞっていう。

トラディショナルなカリグラフィーだからこそ、ここまで徹底しているんだと思います。

逆に、西村先生はこういったことに気を付けて文字を書かれているんだというのも垣間見れて面白いとも感じました。

【中身は同じ】著書が2種類あります

●『はじめてでも美しい文字が書ける!
トラディショナルカリグラフィー入門』2014/1/8

『美しい文字がすぐ書ける!
トラディショナルカリグラフィー入門』2019/6/1

タイトルだけが違う本。
中身は全く同じですので、どちらを買っても良いです。

※隅から隅まで全く同じです。

【6書体】『カリグラフィー・ブック 増補改訂版 デザイン・アート・クラフトに生かす手書き文字』三戸美奈子 編著 誠文堂新光社 2017/10/13

何名かのカリグラファーの方の文字が載っています。

カリグラフィーの歴史、道具、用語、スペーシング、フローリッシュなど、基本からすべて載っている本の1つ。

掲載書体

・ファウンデーショナル体

・ローマンキャピタル

・イタリック体

・カッパープレート体(増補改訂版のみ)

・ゴシック体


・ビルトアップレター

太字は基本の3書体。

改訂版が出てカッパープレート体が加わりました。

この著書の魅力

フローリッシュ

日本の本でフローリッシュが解説された本はこの本だけなのでは?

カッパープレート体やスぺンサリアン体についているフローリッシュ。文字からつながる線の装飾のこと。

これ、インスタグラムとかでカリグラフィーみると海外の方がめちゃんこ上手いんですよ。

で、自分もこんな風に書いてみたいと思うじゃないですか?(わたしは思うんですけど)

で、勉強したくなるじゃないですか、本を探すじゃないですか。

で、わたしが探し当てたのは今のところこの本だけなのです。

めっちゃ貴重なフローリッシュがお勉強できる本なのです。

スペーシング

文字とも時の間のスペースのこと。

この解説も詳しい。

わたしは今のところ好き勝手にやらせていただいていますが、基本を知ることは大事だと思いました。

斜め上を行く感じ

いろいろなカリグラフィーを知れる本だと思います。

この本だけにしかないもの。というのがやっぱりあって、というかどの本にもあるとは思うんですけど、とにかくいろいろ知られて興味の幅が広がるので良いよという本です。

注意事項:本は2種類あります

増補改訂版と、そうでないものの2種。

大きな違いは、カッパープレート体があるかないか。

増補改訂版⇒カッパープレート体あり☆

無印(何も書かれていないもの):カッパープレート体なし

購入する際は表紙や中身をしっかりとご確認ください。

【15書体】『カリグラフィー&写本装飾の魅力』河南美和子 マガジンランド 2013/12/9

ひとつ前にご紹介した「カリグラフィー・ブック」にも参加されている河南先生の著書。

この本の魅力はなんといっても、写本装飾

和書では他にないと思うので、貴重です。

掲載書体

・イタリック体

・ローマンキャピタル体

・ローマンスモールレター

・アンシャル体

・ゴシック・テキストゥーラ

・ビルトアップレター

・ロンバルディックキャピタル

・インシュラーマジュスキュール

・インシュラ―ミナスキュール

・ケルトのビルトアップレター

・カロリンジャン

・プロトゴシック

・ゴシック・クワドラータ

・ロトゥンダ

・バタルド

▲書体の後半になってくるとカタカナが読めない()

聞きなれない言葉多くありませんか??

難しそうって思っちゃうんですけど、写本の解読に役立ちそうなものもあって、見ていて面白いです。

カリグラフィーって本当にいろんな書体があるなあって改めて思いました。

書体のバリエーション

同じイタリック体でも、

・シンプル・キャピタル

・スワッシュ・キャピタル

という2種が紹介されていて面白いなあと思ったのと、

スペーシングの話、文字飾りのバリエーションが色々ありまして、これまた勉強になりそうって思いました。

家に本がたくさんあると、どれから勉強していいかわからないというのも^^;
あれもしたい、これもしたいで溢れています。

【6書体】『カリグラフィーブック いろいろな書体で彩るウエディング』小田原真喜子 雄鶏社

ラストは小田原先生の著書。

書体の本でもあり、ウエディングカリグラフィーの本でもあり。

ひとつひとつ丁寧に解説されている本ですよー。

つまり、おすすめです。

掲載書体

・イタリック体

・ゴシック体

・カッパープレート体

・ゴシサイズドイタリック体

・アンシャル体

・フラクチャー体

基本の3書体の他に、有名な3書体もプラス。

テーマがウエディングとだけあって、

・おしゃれ

・きれい

・かわいい


の3拍子そろってます。

アルファベットに添えられる装飾がまた美しく手ですね。

真似できない美しさでため息が出ます(*´ω`*)

丁寧な解説

アルファベットの書体も、装飾も、ひとつひとつ丁寧に解説が載っています。

表紙のバラ、めちゃかわじゃないですか?
(今日は「じゃないですか」を連発しております。)

とにかく、わかりやすい本なのでおすすめです~。

まとめ

ということでおすすめ5選でした!

以下にまとめますね⇩

【12書体】書体ハンドブック 12書体筆順付きカリグラファーズ・ギルド編 カリグラフィーブックス6

【6書体】トラディショナルカリグラフィー入門西村弥生 コスミック出版 2014/1/8

【6書体】カリグラフィー・ブック 増補改訂版 デザイン・アート・クラフトに生かす手書き文字三戸美奈子 編著 誠文堂新光社 2017/10/13

【15書体】カリグラフィー&写本装飾の魅力河南美和子 マガジンランド 2013/12/9

【6書体】カリグラフィーブック いろいろな書体で彩るウエディング小田原真喜子 雄鶏社

どれが一番いいというのはありません。

読む方によって好みがわかれるからです。

自分がいいと思ったものを是非、お買い求めください。

好きな文字を好きなだけ書く。

それが一番練習はかどりますし、楽しいですからね。

ありがとうございました。

楽しいカリグラフィーライフを!

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