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【カリグラフィーでインクが滲む!】滲まない方法3選

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こんにちは。tillata(ちらた)です。

突然ですが、あなたは、

カリグラフィーをやり始めたらインクが滲んでしまった!

なんてことはありませんか?

こういうのですとか、

こんな感じで。

めっちゃ最悪ですよね。

ちゃんと書いたはずなのに、ちょっと時間が経つとインクが滲む。

綺麗と思ったのに、

「え、なんでー??」

と、一気にやる気をなくします。

かく言うわたしも、たくさんやる気をなくしてきました^^;

カリグラフィーの本を見てやっていたのですが、間違っていないはずなのにどうも滲んでしまうんですよね。

何が違うのかさっぱりわかりませんでした。

もしかしたら、これを読んでいるあなたにも経験があるかもしれません。

だとしても大丈夫です。ご安心ください。

失敗した

自分が下手だからこうなってしまった

これは違います。

tillata
tillata
やり方を変えるだけで滲まず書けるようになりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

対処法その1:紙を変える

万年筆インク用の紙にする

もっとも効果がある方法が、「紙を変える」こと。

滲みやすい紙に書くとインクが滲むので、にじみに強い紙を選びます。

わたしは最初これに気づかなくて、「まじかー」ってちょっと悔しかったです。

紙なんて全部一緒だと思ってましたからね。どれも一緒でしょって。

でも、全然違いました。

いい紙、悪い紙がありまして。

インクが滲むのは

・万年筆用のインクだから

・水性カラーインクだから

・カリグラフィー用のインクじゃないから


というのがあるので、万年筆インクに強い紙にすると解決します。

万年筆のインクって、すんごく滲みやすいんですよ、
裏抜けしやすいんですよ。

中国製の安い紙はダメですね。
コピー用紙も、ものによっては滲みます。

ですから、大丈夫なようにそれ専用の紙があるんですね。

1例として、「トモエリバー」という紙をご紹介します。

▲Amazonのリンク。

白とクリーム色があり、サイズは大きいのから小さいのまでいろいろ。

「ほぼ日手帳」や都道府県の一部の県民手帳などにも採用されている、万年筆インクでも滲みにくい&裏抜けしにくい紙(しかも薄い)です。

これは、滲みやすい万年筆インクの黄色でも滲まないんですよ。

黄色が滲まないので、わたしが知っている限り、万年筆インクは滲まないというすごい紙です。

同じ万年筆インク用の高級筆記用紙のグラフィーロは若干黄色滲んだりしますが、トモエリバーは大丈夫。

もしかしたらトモエリバー以外にも滲みに強い紙があるかもしれません。

お手元にあるいろんな紙に書いてみて、是非、滲まないものを探してみてください。

いい紙が見つかるかもしれませんよ。

対処法その2:インクを変える

水性⇒耐水性のインクに変える

すべての紙に当てはまるわけではありませんが、滲みにくいインクにすることも1つの手です。

●滲みやすいインク
⇒染料(水性)のインク
万年筆インクの多くは染料です。

●滲みにくいインク
⇒顔料・没食子のインク・クルミインク
耐水性のある万年筆インク(顔料インク)/カリグラフィー用インク

ですから、耐水性インクに変えると滲みが抑えられます。

▲カッパープレート体を描く時によく使う耐水性のインク。

絶対に滲みません。

▲こんな感じで綺麗にインクが出てくれるのも特徴。

色を変えてみる(例えば、黄色⇒青など)

例えばですが、黄色系のインクは滲みやすいです。

万年筆インク(染料)の黄色は滲みやすいものが多いです。黄緑も若干にじみがあります。

これを、黄色ではなくて染料の別の色にするだけで滲まなくなったりすることもあります。

▲こちらは、黄色で書いたら滲んだので青で書いたら滲まなかったの例。
インクはパイロットさんの色彩雫「月夜」。

紙はコピー用紙(上質紙)。

黄色は滲みましたが、青でやったら大丈夫でした。

インクによって滲みやすい・滲みにくいがありますので、滲みに困ったら色替えをしてみるのも良いですよ。

もし、滲んでしまうけどどうしてもこの色で書きたいんだ!

という場合は、紙を変えます。

対処法その3:乾いた紙に書く

紙の湿気を取る

インクが滲む原因の1つに湿気もあります。

湿気の多い紙に書くと滲んじゃうんですよね。

万年筆インクに強い紙ですら滲む場合もあります。

特に湿度の高い梅雨や夏は注意です。

冬場ですら、常に湿度の高くなってしまうお部屋にいると紙はアウトですからね。
(※ソースはわたし)

そういう場合は、除湿機で部屋の湿度を下げるか、紙をストーブやドライヤーにあてて乾かします。

万年筆インク用の紙も、湿気が多いと滲みますからね^^;

特に「グラフィーロ」は湿気の影響を受けやすく感じます。
※乾かして湿気を取れば滲まず書けます。

手汗が紙につかないよう、手の下に紙やティッシュを敷いて書く

インクが滲む原因を知らず知らずのうちに自分で作ってしまうこともあります。

文字を書いている時、自分の手の湿気が紙に移ってしまうんですよ。

対処法は、

▲写真のような感じで手の下にティッシュなどを敷き、手が紙に触れないようにします。

わりと自分の湿気でインクを滲ませてしまうのは、夏場によくあるんですよね。

ですから、手汗&手油ガードに、ティッシュやキッチンペーパー、もしくはいらない紙を敷いて書きます。

手油はインクを弾きますしね。インクで書いたら指紋が浮き出たりするので注意です。

最後に

万年筆インク×カリグラフィーって、めちゃめちゃ綺麗なんですよ。

なので、わたしは万年筆インクを推しています。

万年筆インクは滲みやすいので紙を選ぶ必要があり、ちょっとお値段かかったりしますが、それでも万年筆インクで書き続けたいというほど万年筆インクには魅力があります。

ドクターマーチンやターレンスエコラインも万年筆インク同様、美しく出る水性インクです。

でも、滲んでしまうこともあります。

でも、やっぱり書くことをあきらめないで欲しいと思うのです。

最高のきれいをわたしは追い求め、これからも追い求めていきたいです。

ではではこのへんで。

ありがとうございました。

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